実習2019 日間賀島(3)

<西の里の墓地>


Nさんと別れて、寺の裏山に上がると墓地が広がっている。
イエローの襟付きシャツにジーンズ、髪を後ろで束ねた女性て、竹ぼうきで墓地の作業スペースを掃除している。
作業スペースのような空間に、わりに新しくみえる観音像がぽつんと置いてある。
島のもっとも高い位置になったようで、観音像より高いものが何もないため、観音像は背中に西港を見渡すように立っている。
もうちょっと大きさか高さがあれば、リオのコルコバードの丘のキリスト像みたいに撮れるかもしれない。
コルコバードの丘の像のように見える写真を撮ろうと、なんでもない観音像の周りを怪しげにウロウロしはじめる。

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掃除をしている女性が気持ち悪がってはいけないから道をたずねる。
実際に、長心寺が予想以上に西港から近くて、地図上のどこにいるのか感覚がおかしくなっている。
google mapを使えばなんでもわかると思うけれども、地元の人に聞いてみた方が様子がわかる。
どこへ行きたいのか聞かれたので、東港をたずねる。
墓場の階段を下りて左に行くと、しばらくして学校や大きなホテルのある方へ出る、と教えてもらう。

 

<防波堤と防波壁>


墓地の東港側の方へ出て、しゃれた「島別荘 悠月」の前の道を抜ける。
「悠月」はかなり高そうだ。
「悠月」から「民宿まりん」「喜楽」を横目に、三叉路まで歩くと「癒しの宿 風車」と「日間賀島観光ホテル」の前に出る
ホテルから反対方面には「おやつショップ はっぴぃ」というタコ焼きのお店がある。
その道を道なりにゆっくり坂を降りると、「ぽん太」「栄太郎寿司」などを過ぎて、西港のサンセットビーチ前の「旅館 音羽」の角に出る。
また、坂を降りる途中で、長心寺の方へ周ると、西港の目の前に降りていく。

ところで、「日間賀観光ホテル」はタックメイトーズが連絡をとっていた中山勝比古さんのホテルだ。
ゆっくりできそうなテラスラウンジが外からちらっと見える。
そのホテルの脇に、うっそうとした急な階段が見える。
心がくすぐられるので降りてみる。
地図上で”下海”と書いてある西港から東港へ続く海側の道路に出る。
風景が防波堤とその内側の周遊道路だけになる。
西港から東港への道路は、海と切り立った島の崖が続く。
海上から見えたホテル群は、皆、崖の上に立っている。
日間観光ホテルの脇から、崖を降りる階段はうっそうとしていたけれど、道路が見えると西港と東港の分岐を示すかわいい道標に出会える。

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海と防波堤と周遊道路だけの風景を観光客たちが徒歩や自転車でぞろぞろと歩いている。
階段を日間賀島観光ホテルまでもどり、新井浜の方へ降りようとする。
途中で小さな路地を西港と反側に曲がってみると、遠くの丘越しにフィッシャーズが歩いているのが見えた。
自分が歩いている道は、フィッシャーズが歩く道にはつながっていないようで、新井浜の漁港前に出て、彼らを見失う。
地図上では上海と書いてあるところだ。

西港付近で意識していたよりも、漁港近くの防波壁はやたらと高く感じる。
さきほど降りた下海側の道は、海岸沿いは防波堤の内側に海遊道があった。
漁港側は、港に沿って海遊道が続き、その内側に背の高い防波壁が住宅区を囲うように作られている。
防波壁から内側の住宅区の入り口は、大きな鉄扉で閉鎖できる。
住宅区への入り口になる鉄扉には、事故防止のカーブミラーが備えられている。
防波壁をまるで城壁のように感じる。

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続く